わたしの勤務する放課後児童クラブは大きな建物の2階にあり、1階はグループの施設になっている
毎日下の施設のスタッフさんが業務でクラブにやってくる
その時にウクレレを練習している児童がいるとなんとも優しい眼差しでその様子を観てくれるのがとても嬉しい
スタッフさんに気付き慌てて対応すると「いいですね~」とおっしゃってくださり、実はコロナ禍にウクレレを買って教室に通ったけどやめてしまったと聞いた
うーーーーん、もったいない!
せっかくチャレンジしようとしていたのにーーーー
習い事が続くかどうかはいろいろな要素があるけれど
何を優先に伝えるのかは人それぞれだと思うので「合わなかった」という一言で済ませるのは非常にもったいないと思う
わたし自身、ウクレレの教室に通ったわけでなく、独学でウクレレを楽しんでいる
自分が出来なかった事を目の前のこどもが同じように出来なくて戸惑っている
だから寄り添える
どうしたらキレイな音が鳴るようになるか手伝ってあげられる
大人は大きな手を持っているから普通にG7を押えるけれど小さな手のこどもが左手で3本の指で弦を押えるのはそれはそれは大変なこと
ウクレレの持ち方
指の力
押さえる角度
押さえる位置
手のひらのプニプニのお肉が弦に当たってしまうちょっとした事故まで対応する
ポロ〜ン♪という綺麗な音が鳴るまで付き合う
今までで1番キレイな響きの和音を一緒に聴いて一緒に喜ぶ!
あの一瞬は1度きりしかない
キラキラの眩しい笑顔がそこで咲く
「出来た」という喜びが「次のコードは何?」という欲を連れてくる
4つのコードをマスターし、1曲通して練習する時にはわたしはそばに居なくてもいい
放課後児童クラブで児童が自由にウクレレを楽しめるようになるまでのほんの少しの時間、わたしは寄り添う
キッチンで洗い物をしていたらウクレレの音が聴こえてくる放課後児童クラブが金沢にあります
天埜めぐみ
コメント