はじめて見るウクレレ
2023年梅春、わたしは自宅からウクレレを持ち込んでこどもたちに触ってもらうことにした。
なぜならピアノのコードを教えたのはいつかはウクレレを弾いて欲しいと思っていたから。
そう思うわたしの前には
ピアノが弾けるようになりたくて仕方がないこどもたちが居る。
せっかく楽譜を書いても楽譜を読もうとしない。
読めない。
わたしが弾く音を耳コピして曲を覚える。
合ってるか間違ってるかもちゃんと判断出来るという特徴を持っている。
放課後児童クラブでは何事も強制はしない。
だから毎日ピアノの練習をしなさいとはならない。
けれど、学校から帰ってきたらおやつも食べずにピアノに向かう子が数人いる。
これだけ音楽が好きなのだから違う楽器の楽しさも感じてくれると信じていた。
いざ、ウクレレを見せる時が来た。
案の定、こどもたちはウクレレに興味深々で集まって来た。
ギターという子、それ家にあるーという子。
実際に数人はコロナ禍にウクレレにチャレンジしていたようだった。
ジャンジャカジャンジャカとストロークをしながらわたしは歌った。
「なんでもかんでもみんなーーー
ピーヒャラピーヒャラパッパパラパー♪」
途中からみんな歌い出すわタンバリンや鈴も鳴り出すわの大騒ぎ!
レゴや他のおもちゃで遊んでいたこどもたちも遊びながら歌ってくれていて嬉しかった。
保育室が一体になってわたしのウクレレ伴奏で「おどるポンポコリン」を大合唱していた。
この日わたしは何度も何度もウクレレを弾いた。
こどもたちのために。
天埜めぐみ
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