ライバル意識がメラメラ!(音modachi)

音modachi

1年生にとってウクレレはスタート地点が一緒。

興味のある児童がよーいドンで始めたウクレレだけど、もう既に差が出ている。
先頭を走る児童は4つのコードを鳴らす事が出来るようになり、曲の練習を楽しんでいる。

まだまだ一定のリズムで演奏することはできないけれど、しっかりG7を押えて響かせている。
練習を重ねてコードチェンジがスムーズになれば大きなハンコが貰える!

「ルージュの伝言」を通して練習するその姿を横でじーっと観ている児童がいた。
練習している児童は毎日休みなく登所し、毎日ウクレレを触っている。
観ている児童は習い事で週に2回ほどお休みがある。

今はルージュの伝言を通して弾けるようになったけれど、G7が鳴らなくて途中で投げ出しそうになっていたこともある。
それでも毎日繰り返し練習しているとある日突然ポロ〜ン♪と綺麗に響いた。
あの時の笑顔の輝いていたこと!
それからはいっそう練習が楽しくなったようで毎日ウクレレを楽しんでいる。

その「ルージュの伝言」が弾きたくて横で見ていた児童が次に練習を始めた。
4つのコードが鳴るようになるまでは出来るだけ傍について持ち方や押さえ方を見ている。
C Am F は鳴るけれど、G7がなかなか鳴らない。
ほとんどの児童がつまずくG7。
持ち方、押さえ方で鳴ったり鳴らなかったり。

放課後児童クラブでウクレレを教える場合、ウクレレ教室のようにはいかない。
ウクレレがひとつしかない現実で、ひとりひとりに持ち方、押さえ方の説明をしてとりあえずCを押さえジャラーンと鳴らす。
途中、他の児童に「ガムテープください」と言われたり、電話がなったり、お迎え対応があったりもする。

そんな状態でも「ルージュの伝言」が弾きたい児童は用事が終わるまでわたしを待っている。
彼女なりに持ち方や押さえ方を工夫しながら。
「ルージュの伝言」はCとAmで最初は歌えるのでその繰り返しで歌って練習をした。
G7が出てくるまでは楽しむ!
G7 が出てきたら鳴らなくても押さえる!
そんな練習を登所した日は繰り返している。
きっと鳴る。

「毎日練習していたら鳴るようになるからね。」そう励まして練習を終わる。
今日頑張ったハンコを押す。

彼女は今燃えている!

天埜めぐみ

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