小柄なその1年生男子のおじいちゃんはギターが弾けるらしい。
ウクレレを練習しているそばに来てお話をしてくれた。
おじいちゃんといってもたぶんわたしと同年代。
どうやら彼のおじいちゃんはかなりギターが好きみたい。
先日彼が帰って来た時に「お帰りなさい」と声をかけると「昨日おじいちゃん、お店でギターを弾いたよ!」と教えてくれた。
「お店ってどこ?」「どんな曲?」と聞きたいけれど彼はスルりと通り過ぎてしまった。
他の児童にも「お帰りなさい」の声がけ、「先生、今日のおやつ何?」の質問、登所してくる時間帯は本当にこどもラッシュ!
それぞれランドセルを片付け、手を洗い、おやつコーナーに足早で向かっていく。
中にはおやつは後回しにして作りかけのLaQに一目散の子もいる。
「ただいまー」と帰って来てくれるこどもたちは本当に無邪気で可愛い。
わたしにギターが弾けるおじいちゃんの事を自慢げにお話してくれる彼。
きっとギターに興味があるはず。
彼はきっとウクレレを弾いてくれるだろうなと感じている。
わたしはウクレレを弾くことを押し付けないように気をつけている。
先生に言われたからしかたなく○○をするということはしたくない。
やらされてる感は大嫌いだから。
その子の「やりたい」気持ちを大切にしたいと思っている。
待って待って待つ。
彼がウクレレを手にする日をずっと待っている。
天埜めぐみ
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